定期券て本当に得なの?切符(回数券)と比較してみた

お金

コロナウイルス感染症対策としてテレワークが推奨されており、在宅で仕事をされる方も増えたと思います。

私の会社でも、可能な限りの在宅勤務が推奨されており、会社に通勤する回数もだいぶ減っています。

実際に会社へ通勤する回数が減る以上、通勤定期券を使う回数が減りますから、東京メトロを利用する場合に、「定期券を買う」のと「切符を買う」のとでどちらがお得なのかを比較してみました。

定期券を買う場合の運賃について

東京メトロの定期券には、利用できる期間に応じて、

有効期間 1か月、3か月、6か月

の定期券があり、

もちろん有効期間が長いほどお得になります。

例えば、東京メトロで乗降者数が多い駅は①池袋、②大手町ですが、

池袋⇔大手(東京メトロ丸ノ内線)を見てみると、

1か月7,620円 3か月21,720円 6か月41,150円

となっており、

3か月定期は1か月定期を3回買うより、1,140円(約5%)お得

6か月定期は1か月定期を6回買うより、4,570円(約11%)お得

というように有効期間が長いほどお得になります。

切符(回数券)を買う場合の運賃について

東京メトロに乗車する場合には、PASMOのようなIC乗車券や乗車券(切符)を買う必要があります。

先ほどのように池袋⇔大手(東京メトロ丸ノ内線)で見てみると、

ICカード 199円

切符 200円

回数券 約182円

となっており、ICカード利用の方が1円お得になっています。

さらに切符には回数券があり、切符10枚分の料金で、11枚の回数券が買えます。

池袋⇔大手町は200円の区間なので、2,000円で11枚の回数券が買えるということになります。

1枚当たりを計算すると、2,000円÷11枚=約181.81≒約182円

切符200円に対して、回数券1枚当たり約182円となり、約18円(約9%)お得

ということになります。

発売日から3か月の有効期限はありますが、通勤のように3か月で11回以上使う場合には、ICカードや切符ではなく、回数券がお得ということになります。

以下は回数券を使う前提として計算を進めます。

定期券を買うのと切符(回数券)を買うのとで節約になるのは何日以上使う場合なのか?

では定期券を買うのと切符(回数券)を買うのとでどういった場合に節約になるのでしょうか?

東京メトロで1日の乗降客数が最も多い池袋と大手町の2駅間を例に考えてみましょう。

池袋⇔大手(東京メトロ丸ノ内線)

1か月定期の場合

まずは1か月の定期券と回数券とで比較して、何日以上使う場合に定期券がお得になるのか計算してみます。

定期券の料金:1か月定期券=7,620円

回数券の料金:1日1往復当たり(回数券2,000円÷11回×2(行き帰り)363.63…円

7,620円÷363.63円=20.95…(1か月)

つまり1か月あたり21日以上通勤する場合には回数券より1か月定期券がお得ということになります。

3か月定期の場合

次に、

3か月の定期券と回数券とで比較して、何日以上使う場合に定期券がお得になるのか計算してみます。

定期券の料金:3か月=21,720円

回数券の料金:1日1往復当たり(回数券2,000円÷11回×2(行き帰り)=363.63…円

21,720円÷363.63円=59.73…(3か月)

59.73… ÷3か月=19.91…(1か月)

つまり1か月あたり20日以上通勤する場合には回数券より1か月定期券がお得ということになります。

6か月定期の場合

最後に、

6か月の定期券と回数券とで比較して、何日以上使う場合に定期券がお得になるのか計算してみます。

定期券の料金:6か月=41,150円

回数券の料金:1日1往復当たり(回数券2,000円÷11回×2(行き帰り)=363.63…円

41,150円÷363.63円=113.16…(6か月)

113.16…÷6か月=18.86…(1か月)

つまり1か月あたり19日以上通勤する場合には回数券より定期券がお得ということになります。

1か月定期券よりお得になる条件が緩みますね。

勤務日数について

ではここで、出勤が必要な日を考えてみます。

1年間は365日ありますが、1か月の平均勤務日数は何日あるのでしょうか?

いわゆるカレンダー通り(+α)というものを計算してみます。

1年=365日≒52週となりますので、

土日は52週×2日(土日)=104日

国民の祝日=16日

これに年末年始(12月29日~1月3日)はお休みの会社が多いので、祝日である1月1日と(必ず重なるわけではありませんが)土日を除いて3日を加えます。

104日(土日)+16日(祝日)+3日(年末年始)=123日(年間休日)

(365日-123日)÷12か月=20.16…

つまり1か月の勤務日数を平均すると20日前後ということになります。

※年末年始やゴールデンウイークの偏りがありますし、また祝日が土曜日と重なると休日が1日減ることになりますが、そのあたりは考慮していません。

また、これに有給休暇や夏休みを取られる方もいると思いますので、もっと少なくなる方もいるかもしれません。

月に何日以上在宅勤務をする場合に切符(回数券)がお得になるのか?

これまで計算した結果から、

1か月の平均勤務日数が20日前後とすると、 ※あくまで平均なので月によって偏りがあります。

1か月に19日以上通勤する場合には定期券の方が節約になる。(6か月定期の場合)

1か月に18日以下通勤する場合には回数券の方が節約になる。

以上から、東京メトロで池袋⇔大手町を利用する時に、平均して月に2日以上在宅勤務をする場合には、定期券ではなく切符(回数券)を利用した方がお得という結果になります。

まとめ

定期券と切符の損益分岐点は定期券の期間によって、19~21日以上使う場合には定期券がお得です。

平均すると月に2日以上在宅勤務をする場合には定期券より回数券の方が節約になるという結果となりました。

けっこう意外な結果になっているのではないでしょうか?

※実際には、休日の偏りもありますので、月によって節約になる日数というのは変わります。

人によって有給休暇やその他の休暇もありますので、切符(回数券)を利用した方が節約になる可能性はもっと高そうですね。

なお、途中下車の用事が多い方は乗り降りのたびに運賃がかかりますので、今回の計算には当てはまりません。

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